2010年 04月 15日
打つべし!
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一昨日は目黒区で現場進行中の,H邸のコンクリート打ちがありました.
H邸はうちの事務所としては自邸以来2件目のRC造住宅.外壁はすべてコンクリート打放しのため,いわゆる一発仕上げ.やりなおしがききません.
コンクリート打ちというのは,型枠にコンクリートを流し込む作業を言います.
コンクリートは固いので水のようには流れてゆきません.そこでバイブレーターを使ったり,型枠を木槌で叩いて型枠の中に隙間なくコンクリートを充填させてゆく作業が不可欠となります.いずれにしても一発勝負なので,打設当日は現場にも緊張感が走ります.
かつて在籍していた事務所では,コンクリート打ちの日は担当者は木槌を持って現場で一緒に型枠を叩く,というのが慣わしとなっていました.自分が一生懸命叩いたコンクリートがきれいに仕上がっていたときの喜びは,何物にも代え難いものです.
我々設計者は現場で直接施工に参加することはできませんが,コンクリート打ちの日だけは,物づくりの感触を体で味わうことのできる貴重な体験のような気がします.(私の自邸でももちろん,打設には参加しました)
この日も,いつも木造ばかりでまだコンクリート打ちを経験したことのないスタッフ達の研修も兼ねて参加させて頂きました.現場にとっては少々邪魔な存在だったかも知れませんが,設計者の熱意が少しでも職人さんに伝わればと,みんなで一生懸命叩きました.
結果は…どうでしょうか?
型枠が外れて,コンクリートの表情を見るのが今からとても楽しみです.
by riotadesign
| 2010-04-15 22:34
| 仕事