2008年 11月 19日
講評会
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今日は僕が設計を教える大学で,第二課題の提出と講評があった.
僕らが1年生の頃なんて,1年生の設計課題に建築家が講師に来る事なんてなかったし,ずいぶんのんびりやっていた気がする.今思えば恥ずかしいくらい稚拙な発想でぎこちなくやっていたけれど,それなりに褒められたりしていい気になったりしていた.
どっこい今は私学も生き残りの時代.カリキュラムも一新されて,教育体制は至れり尽くせり.
何といっても現役の建築家講師陣は手加減をしない.講評会で1年生に浴びせられる言葉は実に辛辣だ.この間まで高校生だった彼らにしてみたら,恐怖ですらあるだろう.
ところがそういう環境で鍛えられた1年生は,昔に比べたら比較にならないほど優秀になっていると思う.ちょっとこれ本当に1年生?と思うようなプロ顔負けの作品もちらほら.時代が変わったなと思う.僕自身もう一度こうした刺激的な大学教育を受け直したいくらいである.
我が日大はマンモス大学だけに,一学年に300人の学生がいる.この定員だけは我々の頃から変わらない.しかしそのうち,将来建築家として独り立ちして活躍をはじめるのはほんの一握り,ひとりか二人である.彼らの将来に期待したい.
by riotadesign
| 2008-11-19 20:21
| 建築